さまざまな理由から、遅刻癖が治らないひとは少なからず存在します。どんなに上司から怒られ、先輩や同僚に迷惑がかかってしまっても、どうしても改善できない。そんな遅刻癖が治らないひとの中には「どうして遅刻しちゃいけないの?」と思っているひとも少なからずいるのも事実です。そう、遅刻による会社への損害を自覚しているひとが少ないということです。実は、一人が遅刻することによって会社には大きな損害が出ているのです。「時は金なり」「Time is money.」 こんなことわざをご存知ですか?時間はお金と同じように貴重で大切なものだから、決して無駄にしてはいけないという戒めです。こんなことわざがあるくらい時間というものは大切なもので、無駄にしてはいけないのです。では、もっと遅刻の損害を具体的に考えてみましょう。
遅刻が会社に与える損害、それはコストの発生でしょう。たとえば、一人が毎日30分遅刻したとして一緒に働く人も同じように毎日30分仕事ができない状態となります。同じプロジェクトにメンバーが5名いたとすると……。
一人の時給が1500円と考えた場合、1500円の30分は750円。750円×5名分は3750円。3750円×約20日(週休2日として)は75000円。一人の遅刻によって、毎月75000円の損害が発生しているという計算になるのです。
上記では、時給を1500円で計算しましたが、時給が高額になればなるほど損害も甚大になることが分かるでしょう。また、朝のスタートが遅れたことで、そのメンバーは残業をすることによって仕事の遅れを取り戻そうとします。そうすると、今度は残業代が発生するのです。
一人の時給が1500円と考えた場合、30分の残業(残業代は×1.25で計算)で938円。938円×5名分×約20日(週休2日として)は93800円。一時間の残業で1875円。1875円×5名分×約20日だと187500円。
要するに、一人が遅刻をすることによって、会社は二重の損害を被ることになるのです。
一人でも遅刻癖のある人がいると、そのメンバーの雰囲気は悪くなり、士気の低下が考えられます。時間通りにメンバーがそろっていればスムーズに仕事がはじめられるのに、一人が遅刻することによって他のメンバーの予定も狂ってしまうことになり、そのメンバーの雰囲気は悪くなります。そうすると、チームワークややる気も削がれ、非効率な状態となってしまいます。これも会社に損害を与えていると言えるでしょう。